【施工事例】山号額の修復・塗り直し|経年劣化した寺院の山号額を再生

寺院の山門などに掲げられている山号額の修復を行いました。
今回お預かりした山号額は、額縁自体が塗り仕上げで作られている珍しい形状のものでした。長年の経年劣化により、塗膜の剥がれや色褪せが進み、文字や装飾部分の色も判別しにくい状態となっていました。
また、額縁には割れが生じており、さらに金具型と思われる装飾部分も腐食によって失われていました。額を支える額受金具については強度上の問題はありませんでしたが、錆が発生していたため、あわせて修復しました。

山号額の修復内容

まずは額受金具の錆を丁寧に落とし、下地を整えたうえで黒色に塗り替えました。
山号額本体は、既存の塗膜を除去して洗浄。その後、割れやその他の傷みが生じていた箇所を一つひとつ補修し、全体を整えました。
下地の修復を行った後、額全体を新たに塗り直しました。今回は、屋外に掲げられる山号額であることを考慮し、耐久性の高い屋外用塗料を使用。風雨や紫外線など、屋外環境による影響を受けることを考慮し、できるだけ長く美しい状態を保てるよう仕上げています。
また、失われていた金具型の装飾も新しく製作。元の意匠を確認しながら額を装飾し、長年掲げられてきた山号額を再び美しく蘇らせました。
さらに、修復後の塗装をできるだけ長持ちさせ、額を保護するため、額受布団も新たに取り付けました。

修復した山号額を末永く

寺院の山号額は、単なる看板ではなく、寺院の歴史や格式を伝える大切なものです。
経年による塗装の剥がれ、色褪せ、額縁の割れ、金具の腐食など、傷みの状態は一つひとつ異なります。当社では、現在の状態を確認したうえで、可能な限り元の形状や意匠を活かしながら、山号額の修理・修復、塗り直し、金具の製作・補修を行っています。
特に屋外に掲げられる山号額については、設置環境や素材の状態などを考慮し、適した塗料や仕上げ方法を選定。耐久性にも配慮しながら、長くお使いいただけるよう修復しています。
「山号額の塗装が剥がれてきた」「額が割れてしまった」「装飾金具が腐食している」など、寺院の額に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

修復前

修復後