【施工事例】3Dプリンターによるガラス製ランプシェードの複製・復元|伝統と最新技術の融合

寺院の本堂、書院、あるいは客殿の雰囲気を大切にされている住職様、ならびに寺院関係者の皆様へ。
今回は、弊社としても大変画期的な試みとなった、「ガラス製ランプシェードの複製(復元)施工事例」をご紹介いたします。
お寺の歴史ある建物を彩る大正ロマン風の乳白ガラスや、特注の意匠が施された古い照明器具は、万が一割れてしまうと「同じものが二度と手に入らない」という深刻な問題に直面します。弊社では、歴史あるお寺の景観を守るため、最新の3Dプリンター技術を駆使して、形状だけでなくガラス特有の質感まで見事に復元いたしました。

施工の背景とご要望:貴重な寺院用照明の復元

今回ご相談をいただいたお寺様では、長年大切に使われてきた、意匠性の高いガラス製ランプシェードが不注意により割れてしまったとのことでした。
・本堂や書院の伝統的な建築意匠に深く馴染んでいるため、別の照明に変えたくない
・他の柱や天井に残っている「割れていないランプシェード」と、全く同じ形状で復元してほしい
伝統建築に調和する一点物のガラス製品は、買い替えがきかないことが最大のネックとなります。そこで弊社は、伝統的な職人技に3Dスキャンおよび3Dプリンターを用いた最新のデジタル技術を掛け合わせる復元アプローチをご提案いたしました。

施工内容とこだわり

1. 3Dプリンターによるミリ単位の「精密な形状複製」
今回の復元において、何よりも最優先されたのが「形状の完璧な再現」です。まずは、残っていた同型のランプシェードから慎重に形状をサンプリングし、3Dデータを正確に作成しました。
意匠の完全再現:寺院用照明特有の美しい曲線や、灯具(ソケット)と結合する口金部分の細かな噛み合わせにいたるまで、ミリ単位で正確にデータ化。
1点物への対応:高精度な3Dプリンターを使用することで、「完全オーダーメイドの1点物」でも精密に再現することが可能になりました。

2. 「半透明樹脂」の採用で、乳白ガラスのような透明感と風合いを再現
お寺の厳かな光を演出するガラスの風合いを再現するため、今回は光を美しく通し、適度に拡散させる「高品質な半透明樹脂(クリア素材)」を採用いたしました。
樹脂でありながら、古い乳白ガラスや型板ガラスが持つ独特の透け感、柔らかい光の広がりをリアルに表現。電球を灯した際にも、他の既存の照明と遜色のない、お寺の空間にふさわしい温かみのある光が周囲に広がります。

3. 写真では区別がつかないほどの圧倒的な完成度
完成した複製品を、お寺に残っているオリジナルのランプシェードと並べて比較したところ、「写真で見ると、どちらが当時からのガラス製で、どちらが3Dプリンターによる複製か、全く区別がつかない」ほどのクオリティに仕上がりました。
ご住職様からも、
「製造元がわからず、もう諦めるしかないと思っていましたが、ここまで綺麗に復元できるとは驚きました。ガラスにしか見えない風合いですし、何より『割れない素材』になったことで、今後の地震対策としても安心できます」
と、大変ありがたい感動のお声をいただくことができました。
 廃盤仏具・照明の復元やパーツ複製は、弊社へご相談ください
弊社では、伝統的な木工や仏像の修繕だけでなく、今回の事例のように「最新テクノロジー(3Dスキャン・3Dプリンター)を駆使した寺院用インテリア・部品の複製・復元」にも柔軟に対応しております。


【弊社の強み】現地での出張3Dスキャンも可能!
「大切なものなので手元から離したくない」「大きすぎて持ち運びができない」という場合でもご安心ください。専門スタッフが直接お寺にお伺いし、現場にて直接スキャン(データ化)を行うことも可能です。

図面やメーカー在庫がない、大正・昭和期の古い照明器具のデータ化・復元
本堂、山門、客殿などの雰囲気を壊さない、最適な素材・色彩のご提案
1点物の試作から、本堂全体で揃えるための複数個のレプリカ製作まで対応
「割れてしまった思い出の照明を直したい」「境内の貴重な調度品のバックアップ(レプリカ)を作っておきたい」など、諦めてしまう前にぜひ一度弊社へお気軽にご相談ください。お寺の歴史と住職様の想いに、最新技術と確かな提案力でお応えいたします。

左:複製 右:既存のガラス傘 1
左:複製 右:既存のガラス傘 2
左:複製 右:既存のガラス傘 3
左:複製 右:既存のガラス傘 4
3Dプリンタにて複製1
3Dプリンタにて複製2
既存ガラス製品1
既存ガラス製品2
既存ガラス製品3